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ビールとオムツの不思議な関係 オミックスとは? [ちょいとオミックスな話題]

オミックスとは、あまりなじみのない言葉である。ここでは網羅的な分子の集合と定義することとする。例えば、遺伝子の網羅的な情報であればゲノミックス。タンパク質の網羅的な情報であればプロテオミックス。遺伝子転写産物の網羅的な情報であればトランスプリクトミックスなど。

これらのオミックス情報は、遺伝子であったり、タンパク質であったり、ある種の階層構造をとった情報群である。オミックス情報学ではそれらの階層構造をとった情報群を、システムバイオロジー的なアプローチからさらに体系的に取り扱うこととする。

もう少しわかりやすい例を考えてみよう。

ビールとオムツの不思議な関係(有名なマーケット事例)
病気をシステムとして捉えると言っても具体的なイメージを持つことは難しい。そこで、身近な例として、「オムツとビールの販売」の例を利用する。マーケットの分野では、関連する製品を近くに配置することで、売り上げを増加させる方法がある。

データマイニング手法で分析したところ、オムツのそばにビールを配置すると売り上げが飛躍的に上がることが明らかになった。オムツとビールは一見関連性がないが、その間をつなぐ物語(シナリオ)として、最近の若いカップルの行動パターンから、若い男性がベビーカーを押すケースが増えてきており、オムツの購入の際についでにビールも購入する傾向があるという。

この例では、一見関連性のない要素(オムツとビール)がシナリオにより関連付けされている。ビールなどの要素に対応するものとして、各種の遺伝子、タンパク質、脂質、またシナリオに対応するものとして、細胞内のメカニズムや細胞内外の情報伝達、時間変化などを想定する。

そうすると、一見関連がなさそうな蛋白質同士や核酸などが細胞情報経路により結びつくものが出てくる。このような細胞や生体をシステムとしてとらえてて。例えば医療の分野へ利用したものがオミックス病態学であり、創薬分野へ利用がオミックス創薬(私の造語)といった考え方だ。

今後はオミックスな話題も、ニュースなどを事例として取り上げていきたい。
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