第一回日本臨床試験研究会学術集会へ参加 プラス 珈琲と煎餅の意外な組み合わせ 無料！

2010年1月22日、東京虎ノ門で開催された第一回日本臨床試験研究会学術集会へ参加した。

テーマは以下のとおりだ。

１．これからの臨床試験・臨床研究　この研究会は何をめざすか？
２．PGｘの進歩
３．会長講演：臨床試験を支援するスタッフの教育
４．研究者主導臨床試験の支援をどうするか

（詳細は、　こちら 日本臨床試験研究会のWEBサイト　をご覧いただきたい）

特に印象に残ったのは、2002年の 政府のBT戦略大綱 掲げた課題が、2010年現在においてもほとんど解決されていないと多くの講演者が発言していたことだ。

その課題とは、人材育成、臨床試験（臨床研究）のインフラ整備、臨床試験（研究）への資金援助だ。特に気になったのは、臨床研究を推進する職業にCRC(Clinical Research Coordinator)という職業の社会的な位置づけだ。

関連学会などが資格認定を行っているが、その職務の品質を保証ができるまでにはいたっておらず、国際的な位置づけも不明確なのが現状だ。国家の資格として位置づけるのは難しいとしても、関連学会が協力しながら、できれば一つの資格を作り上げるなどの組織的な作業が必要だろう。

このCRCという仕事は あまり知られていないが、専門知識に加えて、高度なコミュニケーション能力、プロジェクト管理能力を必要とする面白い仕事である。しかしその重要性は、現在のところ社会ではあまり評価されてはいない。

また上記のような人材育成に関するような問題を議論する場も、これまではなかった。だからこそ このようないくつもの学会を横断するような色合いの強い学会を通して、各種の問題を議論する場を提供し、様々な医療の問題の解決の糸口を探っていく必要があるのだろう。今後の活動に期待したい。

全く関係ないが、虎ノ門を歩いているとなんと無料珈琲店があった。何故無料なのかと疑問に思って、店を覗いてみた。珈琲と一緒に煎餅も提供するらしく、こちらも無料らしい。

混んでいたので並ばなかったが、老舗の煎餅店の新しいタイプの試みだろう。虎ノ門へ出かけられたら、立ち寄られてはどうか。


無料珈琲、無料煎餅の宣伝


店舗の全体像。きれいな店舗に、珈琲と煎餅のミスマッチ　面白い

タグ：臨床 PGx 治療薬