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マグロに想う国際化の課題 [ちょいと明るい話題]

クロマグロが今後は食べられなくなるということで、問題となっていたクロマグロ禁輸問題。

中東カタールの首都ドーハで開催されている*ワシントン条約締約国会議で、2010年3月19日大西洋・地中海産クロマグロの禁輸が案否となった。

土壇場で逆転否決となった。その背景には、サメの取引規制に対してフカヒレ消費国の中国が反発することで、アフリカ諸国が反対に回ったことが、逆転否決の隠れた理由であるとTVなどで紹介されていた。

気になるのは、我々はマグロが食べられるかどうかに注目しがちだが、実際にマグロの漁獲高は過去の1/3ほどに減少していると言われている点だ。感情論が先行しがちだが、落ち着いて海産資源としての科学的な議論も必要だろう。

もう一点今回の会議で気になったのは、中国のアフリカにおける力だ。
中国は、アフリカの発展、資源確保、市場進出へと力を入れている。知人のお話では、人口が爆発的に増加しているので、企業としてはリスクも大きいが検討していくべき市場であるととのことだ。私たちも、今回のワシントン条約での話題をきっかけに、アフリカを含めた今後の日本の国際貢献や、あるべき姿に関して議論していきたいものだ。

政治家も内部で争っている場合ではなく、国際社会の一員としてのきちんとした展望を持って頂きたい。今回のクロマグロの交渉はうまく行ったと報道されているようだが、世界各国の動きと地球の問題を含めた視点で考えて頂きたいものだ。それには私たち一般庶民も、もっと様々なことを知る必要があると思う。今回のマグロはよいきっかけだ(もちろん、自分にとっても)。

*野生生物の国際取引規制を話し合うワシントン条約締約国会議(加盟175カ国)

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タグ:国際化
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