戦車に初めて試乗 2010年10月16日(土)武器学校・土浦駐屯地の開設58周年に参加、戦車についてパネル提示 [旅の話題]
10月16日(土)晴れ。
本日は、茨城県土浦市にある武器学校で戦車に乗せて頂けるということで、陸上自衛隊武器学校・土浦駐屯地の開設58周年に参加してみる。武器を研究する学校が関東にあることを、これまで知らなかったのでよい機会だ。
土浦市は茨城県にあり、武器学校は高速道路・常磐線・桜土浦から20-30分のところ。
(先日オープンした阿見プレミアムアウトレットのそば)
電車では、東京上野駅から土浦駅まで特急で40分、普通で70分ほど。
土浦駅からは、バスで武器学校前まで15分ほど。
この日は長袖では少し暑いぐらい。
戦車試乗は、9:15、12:00に乗車整理券発行。8:50でこのような行列。
少し早めに出掛けるほうがよさそうだ。
プログラム
10:00-11:00 記念式典
11:00-12:00 訓練展示
12:30-13:30 イベント(チアリーダー、太鼓など)
12:30-15:00 戦車試乗・高機動車試乗
その他、戦車などの展示、ちびっ子広場、広報展示など
訓練展示というのは何だろうと思ったら、
目の前で、ヘリコプタ、戦車などを使って敵を征圧する作戦の実演であった。
本物の戦車や、攻撃ヘリを見たのは初めて。
参加者は、本格的なカメラを持った人々以外にも、
若い女性も結構参加していることに驚く。
具体的なプログラムの内容は・・・
名前は何と言うのだろう。大きな大砲で援護射撃?
偵察用のヘリと偵察用の装甲車(?)で現場を確認。
攻撃を受けて壊された戦車の砲身部分を、短時間で交換するチーム。大きな砲身であるにもかかわらず、とても手際がよい。戦車ではないが、エンジンの交換も同時に進行していた。
十分な設備のない環境で、短時間で正確に修理を行う。
武器の専門家を育成する学校の迅速な技術。
ちなみに本日、沖縄の住宅街で不発弾が見つかり約3,000人の住民が避難した。陸上自衛隊の不発弾処理隊により無事爆破されたが、その教育は、この武器学校が担当していると広報室の資料にあった。身近なところで武器学校の活躍があることを初めて知る。
戦車、攻撃用ヘリ、後方援護射撃により、敵戦車部隊の陣地を占拠する作戦(パラパラ写真)。
実践さながらの作戦に、思わず目を見張る。
訓練の成果を見せていただき、自衛隊の皆さんを逞しく感じる。
と同時に、決してこのような事態が起こらないように、
国の安全管理を十二分に検討する必要性を感じる。
緊張の後でランチを取ることに。ホッと一息だ。
自衛隊の皆さんと、おそらくその家族の皆さんが作ってくれた出来立ての
焼きそば(200円)、から揚げ(150円)、焼き鳥(80円)を頂く。
さて、食後はいよいよ戦車への試乗だ。
試乗用の戦車が見える。試乗に利用したのは3台で、
砲塔の後ろにシートが12名分ほど用意されている。
戦車試乗の際のパラパラ写真。
砲塔の真後ろの一番よい席に座らせて頂く。前が良く見える。
私が乗せて頂いたのは、おそらく90式戦車だと思う。角ばった型の戦車だ。
他の戦車と対面すると、妙な緊張感を感じる。
戦車の乗り心地は、思ったほどは悪くは無く、音も比較的静かであった。
コース変更のときは、さすがにカチッと曲がる感じで加速感も十分。体が置いていかれる。
キャタピラには金属の上にゴムが加工してあり、音が静かに作られているようだ。
カチャカチャとキャタピラの音がすると思っていたので意外に感じる。
その他、高機動車にも体験乗車させて頂く。
こちらは普段訓練しているコースを案内してもらえる。様々な地形を作って訓練している様子だった。
尖閣諸島の問題のように、日本の外交・国防が話題にあがるようになった。海外諸国の圧力は、アジアの台頭とともに今後さらに強くなってゆくだろう。できれば、各国が協力関係を築きながら、平和な世界を作りたいものだ。
しかし尖閣諸島の問題のように、多くの問題に利権がからみ一筋縄ではいかない。交渉には様々な戦術がある。政治家の皆さんには、ぜひとも熟知しておいて欲しいと思う。世界情勢の急激な変化、世界のパワーバランスの変化とともに、新たな戦争を起こさない仕組みづくりや枠組みの検討も必要なのではないだろうか。
村の中の紛争もよいが、世界の一員として価値観の異なる手ごわい交渉相手に、いかにして交渉を進めるのか、日本の将来、世界の将来を考えて 行動して頂きたいものだ。
ワーストシナリオとして、いざというときには自分のことぐらいは自分で守れないといけないと思うのだが、我々のように全く訓練を受けていないものは、訓練を受けた人々から見ると赤子の手をひねるようなものだろう。これも大きな課題だ。
ということで、いろいろと考えさせられた一日となる。
関連ブログ
・ Ami Premium Outlet 阿見プレミアムアウトレットへ出かける
関連サイト
・ 武器学校・土浦駐屯地のオフィシャルサイト
・ 本イベント情報
付録 戦車について
資料館で、戦車の歴史がパネルにまとめられいるのを見つける。
戦車に関しては、知る機会はまずないので、実際の戦車の写真とともにまとめておきたい。
(武器学校様、掲載に問題あればご連絡ください)
旧軍:八九式中戦車
M24戦車(米国)
M4A3E8戦車(米国)
M36戦車駆逐車(米国)
40mm自動高射機関砲M42(米国)
60式自走106mm無反動砲
60式とはどういう意味かと学校で質問したところ、年式とのこと。
60年に作られたという意味なのだろう。
60式自走81mm迫撃砲
70式自走105mmりゅう弾砲
75式130mm自走他連装ロケット弾発射機
75式自走155mmりゅう弾砲
82式指揮通信車(試作)
87式砲側弾薬車
74式戦車
90式戦車
10式戦車(試作車)
その他の写真
ところで、日本のような山が多いところで戦車は必要なのだろうか?戦車で守れるのだろうか?
そう思って調べてみると、防衛に関するブログがあり戦車の役割に関する説明があった。
「リアリズムと防衛を学ぶ」
軍隊を持たない国に関する解説もあり、これも日本の国際化を考える上で学ぶべき。
こういう武器は使わずに済むのが一番なのですが。
by nyankome (2010-10-17 19:21)
全く同感です。兵器の使用は多くのものを奪うことになります。
そのような事態を招かないように、また厳しい条件の中から妥当な解決策へと導くためにも、まずは高度な外交能力・交渉能力を 日本は身に着けるべきだろうと思います。
by Ran-chan (2010-10-17 22:32)