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米国の学会においてコミュニケーション教育強化が話題に [ふーん なるほどサイエンス]

2009年8月21日の日経産業新聞に、アメリカ機械学会のパネルディスカッションで人材教育が話題になった記事が紹介された。

2020年の技術者教育において、コミュニケーション能力の重要性が強調され、米国では専門教育に加えてコミュニケーション教育の向上を図る教育体系にシフトしているとのことだ(東北大学・円山重直教授の寄稿)。

私の知っている英国の大学では、コミュニケーション関連教育として数十もの科目を用意して、専門プラスアルファの教育に積極的に取り組んでいる(今後、本ブログで紹介予定)。

日本の大学が従来の教育に留まるところが多い中、世界は明らかに大きく変化している。ただでさえコミュニケーション能力が問題と言われる私たちにとっては、これは非常に重要なメッセージではないだろうか。

このような大学教育に関する世界的な変化の中、日本の大学もただ手をこまねいているわけではなく、例えば円山先生の大学においては学部の2年生からコミュニケーション能力強化のプログラムを実施されているとのことである。その他の大学においても、最近になり様々な試みが実施されている。
詳細は、文部科学省の大学教育改革支援をご覧頂きたい。

私たちも数年前から各種の取り組みを大学院生を対象に試みている。その活動の一部を生物工学会誌へ寄稿させて頂いた。ぜひとも私たちの試みも知って頂きたい。
(「魅力的な学生・大学院生になるために」, 生物工学, Vol.87, p397-400 (2009))
紹介WEBサイトはこちらから
生物工学会のサイトはこちらから
(最終的な原稿は生物工学会より入手可能)

これからの日本を支えるのは、現在学校で勉強している学生の皆さんだ。私たちも教員として十分な経験と知識があるとはいえないが、不足しそうな部分は実社会で活躍されている多くの企業人の皆さんにご協力頂いている。

今後の国際社会において活躍できるような人材を、大学だけではなく産業界や社会とともに育ててゆくための「仕組みづくり」が今後は重要だと思う。
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